【どうなる大学入試!】大学入学共通テストとは?変更点を解説

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2020年度(2021年1月スタート)より、大学入試からセンター試験が廃止され、「大学入学共通テスト」が導入されます。

大学入学共通テストとは?

「大学入学共通テスト」とは、これまでのセンター試験の代わりに行われるテストです。これまでのセンター試験と同じように、1月中旬の2日間で実施されます。共通テスト対象者は、今年の4月(2019年4月)で高校2年生になっている子供たちなので、注意が必要です。

これまでの試験では、単語や文法、問題などの解き方などを暗記して「覚える」学習が多くありました。「覚える」ことが中心となった授業をしている高校や塾などもありました。学校の授業では、大学受験に向けた受験対策が中心だったのです。

今は、「覚える」だけの学習でなく「思考力や判断力・表現力」をつけることが大切だと言われるようになりました。このことから「大学入学共通テスト」を実施することになったのです。

英語入試の変更点:「話す」が評価される!

大学入試の変更点として、英語の試験方法が大きく変わります。今までの大学入試では、「読む・書く」の2つの技能が評価の対象となっていました。「聞く」技能が追加となったのは、2006年(平成18年)1月です。英語にリスニングテストがはじめて導入され、各受験者は配布されたICプレーヤーから音声をイヤホンで聞き、解答する形式で実施されるようになりました。


今までの大学受験英語で問題になっていたのが、子どもたちが学校で英語を6年間(中学・高校)学んでも、英語をしゃべれない、という現状です。世界116か国で海外留学・語学教育事業を展開する国際教育事業 のイー・エフ・エデュケーション・ファーストが調査する「EF EPI英語能力指数2018年版」によれば、日本の英語能力指数は、前年より0.54ポイント下落の51.80 (前年実績52.34)で、全88か国中49位(同37位)とランキングを大きく落とし、3年連続で「低い」英語能力レベルだということです。*

* 参考|世界規模の英語能力ベンチマーク「EF EPI英語能力指数2018年版」が公開
https://www.efjapan.co.jp/about-us/highlights/2018/jp-press-18-11-02/

2020年には東京オリンピックが開催されます。また、家を出れば数多くの外国の方を見かける機会も多いでしょう。グローバル社会で活躍できる人材を育てるために、生きた英語を学ぶ必要があるのです。

英語の試験で民間の資格・検定試験が取り入れられる

「大学入学共通テスト」では4技能(読む・聞く・書く・話す)を評価するために民間の資格・検定試験を取り入れることが決定されています。大学入試センターに認定されている英語試験は以下の8種類です。


各8種類の試験結果は、CEFR(セファール)*という語学の熟達度を測る国際的な基準と対照されます。
* CEFR (Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment:外国語の学習、教授、評価 のためのヨーロッパ共通参照枠) 

CEFRで求められるレベルって?

CEFRが示す6段階の共通参照レベルの記述は以下の通りです。

熟達した言語使用者

C2 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
C1 いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。
自立した言語使用者 B2 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
基礎段階の言語使用者 A2 ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
A1 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。

*出典:各資格・検定試験とCEFRとの対照表 |文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/1402610.htm

各大学により、検定試験がどのように活用されるかは異なります。①出願資格 ②加点 ③出願資格+加点、と3つの中から大学が選ぶことになります。例えば、東京大学では出願資格としてA2レベル以上に相当する英語力が求められます。

大学に提出できる結果は、受験年度(高3生)の4月から12月の間に受けた2回までに制限されます。高校1年生・2年生から試験結果を利用できてしまうと、受験対策が早期化し、授業内容も試験対策に偏りが生じるのでは、という点を防ぐためです。
浪人生の場合は、受験する年度に加え前年度の成績も活用できることとなります。

学力試験だけじゃない!多面的、総合的評価とは

学生の多様性を受け入れられるよう、学生を「多面的・総合的」に評価するよう大学入試が変わります。

今までは、一般試験は筆記試験のみ、推薦・AO入試(面接と論文等をもとに合否を決める)では書類審査、面接のみというように、一部分のみを見て合否を判断するのが当たり前となっていました。

一つの視点で評価するのではなく、様々な評価方法などを組みわせて、新たな入試ルールが構築されます。推薦入試・AO入試でも学力評価が重視されるようになります。

また、高校から提出される調査書もそのひとつです。学校の成績だけでなく、資格・検定取得に向けて頑張ったことや、課外活動(部活・委員会・ボランティアなど)でどのように頑張っていたか等も、各大学の必要性に応じて課されるようになります。


各大学がどのような生徒を受け入れるかは、アドミッションポリシー(入学者 受入方針) が定められています。アドミッションポリシーには、各大学の強み、大学教育を通じてどのような力を発展・向上させるのか。入学者に求める能力は何か。入学者選抜において、高等学校までに培ってきたどのような力を、どのように評価するのか。(どのような要素に比重を置くのか、どのような評価方法を活用するのかなど)という指針が記載されています。

志望する大学のアドミッションポリシーを踏まえ、高校生のうちに様々な活動を行うことも重要になってくるのです。

公開日:2019.06.03

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