大宮開成中学校の魅力(私立中学校 file.16)|#中受ラジオ の学校紹介

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中学受験学習相談ラジオ(#中受ラジオ)は、中学受験生を持つご家庭のお悩みにお応えするネットラジオです。#中受ラジオ vol.18 「私立中学校のご紹介 先生からの1分間メッセージ」では、大宮開成中学校(埼玉県さいたま市)をご紹介しました。

(#中受ラジオ vol.18はこちらからお聴きいただけます)

このインタビューは、大宮開成中学校さんの1分間メッセージをもとに、お聞きしたお話を「編集後記」としてまとめたものです。ラジオ番組内ではお伝えしきれなかった大宮開成中学校さんの魅力を皆さまに感じていただければと思います。

1分間メッセージをお話いただいた教頭の松崎先生
1分間メッセージをお話いただいた教頭の松崎先生

生活記録ノートとこまめな対話で信頼を育む

―― 1分間メッセージでは「進学実績で注目される私たちですが、決して学習方法やコンテンツが特別なのではありません。人を育てるのは人。すなわち、そのコンテンツを誰がどのように生徒に届けるかが大切」とおっしゃったのが印象的でした。

大宮開成はおかげさまで近年、生徒たちの大学進学実績の良さに着目いただく機会が多くあるのですが、それは授業時間を増やしたり(=学習方法)、何か難しいこと(=コンテンツ)に取り組んだりした結果なのではとお考えの方も多いように感じています。ですが私たちは、進学実績の向上につながっているのはむしろそういった部分以外だと考えているのです。

―― 以外、と言いますとたとえば…?

たとえば、本校では「生活記録ノート」「自己管理ノート」を導入しています。生徒たちはこのノートに毎日の学習内容や生活の記録をつけるとともに、その内容を振り返る記述を書いています。このノートは、教員が1~2日ごとに回収して内容を確認していますので、生徒が学習につまづきを感じていたり、学習方法に悩んでいたりする時もすぐに気づいて声をかけることができます。

―― なるほど、それが1分間メッセージで話しておられた「休み時間レベルから行っている進路指導」なのですね。

はい。進路指導というと年に1~2回、なんだか特別な部屋に「さぁ、今日は君の番だ」と呼び出されるようなイメージがあるかもしれませんが…

―― あります!私が学生の頃はそうでした。

大宮開成の進路指導は、そうではありません。本校の校舎には廊下のあちこちに机や椅子がおいてあり、教師がそこで休み時間や放課後の時間を使ってこまめに生徒と話をします。何か問題が起きてから改めて話を聞くのではなく、普段から生徒の色々な話を聞いたり学習指導をしたりするのが日常の光景なのです。


大宮開成中学校の能動的な学びの土台
出典:大宮開成中学校 学校案内


―― 生徒さんのメンタルケアにもなりそうですね。

おっしゃる通りです。教員は日常的にノートを見ていますので、何かあったことが読み取れるような記述や字の乱れ、あるいはある日突然何も書かなくなったりといった様子から、生徒に何ごとか起きている時はすぐに気づくことができます。そうした兆候をとらえて話を聞くことは、人間関係のトラブルを未然に防ぐことにもつながります。

「整った器」にこそ学力は備わる

―― 何か問題が起きた時/起きそうな時、先生に訴えるのは心理的なハードルが高いと感じる生徒さんも多いと思います。でもこんなふうに声をかけてもらえるなら生徒さんも安心ですね。

そのように願っています。先生がノートをちゃんと見てくれている、何かあったら答えてくれるという信頼感があるからこそ、生徒も書きたいことを書いてくれるようになると思っています。

ところでこのノートは1見開きに7日分記入できるのですが、7日目のところにはご家庭のコメントをいただくようになっています。親御さんはそこに、お子さんに対するメッセージを――たとえば「日頃からよくがんばっているね」などと書いたりされます。こういったほめ言葉、お子さんが中高生になると直接かけるのは恥ずかしかったりするものですが、文字ならば書ける。そして生徒もそれをちょっと照れ臭いなと思いながらも読むわけです。そういった肯定的な言葉は、少しずつ生徒の心に染み込んでいきます。

―― 思春期の子どもに対するコミュニケーションはなかなか難しいですが、なるほど、文字でなら伝えられることもありそうですね。子どもは、聞いていないようでいて大切な言葉は聞いていますし…。

そう思います。私たち教員からのメッセージも同様で、現場の先生方に聞いてみると、忙しくてハンコだけ押す日が数日続いたりすると生徒たちから「先生、最近何も書いてくれないね」と言われるのだとか。やはり楽しみに読んでくれているようで、たったひとことあるだけでも違うみたいですね。先生方もこのノートは長い目で見たときに生徒を育てる重要なファクターになっていると実感してくれているようで、忙しくともこれは続けたいと言ってくれています。

このように教員が精神的にもしっかり支えていることで、生徒たちは学校を安心な環境――素直に自分をさらけ出すことができる場所――と認識するようになります。学力や人間関係は、生徒たちがこのように「心を開いた状態」になって初めて育まれるものだと私たちは考えています

本校の校長は常々「整った器にこそ学力は備わる」と申しておりまして、この「器を整える」部分から丁寧に行っているのが大宮開成なのです。こうした取り組みもあってか、本校では能動的に学ぶ生徒が多く、職員室前では下の写真のような光景もよく見られます。

大宮開成中学校の職員室前
出典:大宮開成中学校 学校案内

プレゼンテーション教育で社会貢献意欲が芽生える

――器を「整える」というお話をうかがいましたが、生徒さんの器を「広げる」ことに関しても特別な工夫をしておられるのでしょうか?

中高一貫部の取り組みで申しますと、プレゼンテーション教育――いわゆる探究活動です――が大きな役割を果たしていると思います。本校のプレゼンテーション教育では、学年ごとに設けた大テーマに沿って、グループごとにテーマを決めて1年間、独自研究を進めていきます。

―― テーマは中1が「身近な環境」、中2が「日本」、中3が「SDGs」。高1は自由なのですね。

身近なところから日本へ、そして世界へとだんだん広がっていくようにテーマを設けています。

プレゼンテーション教育のテーマ・実施例
出典:大宮開成中学校 学校案内


一定のテーマを設定しつつもそこに幅を持たせておくことで、プレゼンテーションは、生徒自身が「自分はこういうものに興味があったのか」と気づくきっかけとなります。

そして、日ごろの授業で学ぶ知識の外にあるものに触れていくこと。それらを単なる知識で終わらせるのではなく、掘り下げ、統合していくこと。その結果を何度も発表し(下図参照)口に出すことを通じて、生徒はテーマへの理解を深め、次第に「自分ごと」にしていきます。

プレゼンテーション教育の流れ
出典:大宮開成中学校 学校案内


―― なるほど、プレゼンテーション「学習」ではなく「教育」という名前をつけておられるのは、この活動が生徒さんの内面に与える効果を重視しておられるからなのですね。

はい。自ら選んだテーマを探究すること、発表の際にはきちんとデータで話し独自の提案や対案があるなら出すように促していくことで、生徒たちは、最終的に自分はどのように行動していきたいのかと考えるようになります。このように、社会貢献意欲の芽生えまでつなげていくことを目指しているのが大宮開成のプレゼンテーション教育なのです。

プレゼンテーションの様子
出典:大宮開成中学校 学校案内


大宮開成が育てたいのは調和のとれた人であり、そこには、人を思いやること、適切な行動をとれること、学んだことを実生活の場で実現できることなどが含まれます。そうした人を育てる上では、学習したことを単なる断片的な知識のままで終わらせず、統合し、口に出すことで行動に移すきっかけをつくることができるプレゼンテーション教育は大いに有効だと考えています。

勉強を頑張る子が素直にリスペクトされる

―― 大宮開成さんに向いているのはどのようなお子さんでしょうか?

なにごとにも一生懸命頑張ることができる、まじめなお子さんに向いていると思います。勉強はもちろん、行事もクラスメイトと協力して前向きに取り組むような。

―― 思春期になると、クラスメイトの前で勉強を頑張っている姿を見せるのはなんだか恥ずかしいと思うお子さんも増えてきそうですが…

大宮開成には、一生懸命頑張る子や勉強のできる子がリスペクトされる雰囲気があります。ガリガリ勉強するのが好きな生徒も、それを素直にすごいと思ってくれる友達がいるので安心してもっと頑張ることができるというところがあります。

―― 先取り学習はかなりしておられるのでしょうか?

本校は、単に急ぐような先取り学習にはあまり意味がないと思っております。確かに一部の教科では中3で高校の範囲に入っていますが、これは、公立中学校では(高校)受験の関係で進度が遅くなってしまう部分を、足踏みさせずそのまま進めた結果、少し先取りになっている程度のものです。たとえば社会科などは公立中学とほとんど進度は変わらないですね。

―― これは少し意外に思われる方が多いかもしれません。進学実績などを考えるとかなり先取りをしているのっではと思っている方も多いのではないかと。

急ぐことで逆に定着が悪くなる場合もありますので、先取りをする場合は、捻出した時間でもう一度復習をする、むしろそういった考え方をしています。基礎の学習をしっかり定着させ、プレゼンテーション教育などを通じて関心を広げ教養を高めていく本校の学習は、新たな大学入試においても力を発揮すると考えています。

―― 学習環境の面では、図書館が素晴らしいと聞きました。自習スペースも多く設けておられるのでしょうか?

はい。3年前に別棟で新設しました。この建物全体が図書館になっていて、1階は図書室、2階には200席近い個別ブースの自習室があります。土・日も開けていますので、今の時期など高校3年生は月曜から日曜、朝から晩まで使っている生徒もいますよ。

これだけの座席数があっても定期テスト前など非常に混雑する時もあるのですが、高3生には優先的に使えるエリアを設けるなどして、できるだけスムーズな利用ができるように運営しています。

大宮開成中学校の図書館
出典:大宮開成中学校 ホームページ


―― ホームページで拝見したのですが、生徒さんも蔵書を購入しに行けるのだとか。

はい。図書委員が定期的に大規模な書店に足を運ぶ「選書ツアー」を行っています。バイヤーとして本を選び、購入後はこの本のこんなところがおすすめだよと言うPOPも書くなどしていますよ。教員もテーマに沿って自分がおすすめする本を紹介するコーナーを作ったり、新任の教員が本を紹介したりと、さまざまな人が関わるのも本校の図書館の特色だと思います。

―― 勉強を頑張りたいお子さん、本好きなお子さんには嬉しい環境ですね。

大宮開成はこのように、学習に適した環境を整えています。受かれば行こうかなではなくて「大宮開成に行きたい」というお子さんに是非入学していただきたいですね。


―― 本日はありがとうございました!

公開日:2019.11.27

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