【中学受験】受験を考えるなら塾か家庭教師か|#中学受験相談室Vol.5

中学受験を考えているご家庭必見!コエテコの #中学受験相談室 です。
コエテコでは、中学受験の悩みについて、中立的な立場の専門家がアドバイスをさせていただいております。
アドバイザーはコエテコが厳選した、中学受験のエキスパート!経験豊富なベテラン塾講師、教室長、中学受験を専門に指導するプロ家庭教師など、指導のプロが様々な悩みに回答します。
今回は、子どもの成績がそれなりに良いからこそ今後の進路に悩みを持つ親御さんからの相談です。

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相談内容|受験を考えるなら塾か家庭教師どちらがいいか

ジューシーミカン
ジューシーミカン

田舎なせいか、あまり勉強に対して危機感がないのですが、やはりやる気を起こさせるためには何かしら手を打つのがいいのでしょうか。家庭教師と塾を考えましたが、塾は少しハードルが高いように感じます。

家庭教師でモチベーションを上げてから塾とかに移行する方が良いのでしょうか?
志望校は具体的に決まっていませんが、公立中高一貫校を探しています。

現在は北海道の北見市に住んでいます。
中学受験をすることにより彼女にとってどんなプラスになるのかチャレンジする価値はあるのかな。と考えたのがきっかけです。

中学受験は絶対しようと思っているのではなく、選択肢としてどうかなと検討しています。

よろしくお願いします。


アドバイザーからの回答


いつから受験対策を始めるかとその理由について

娘さんは現在、小学5年生でいらっしゃるということですね?
次年度小6になられる、という前提でお話させていただきます。

その前提で申し上げますと、
できるだけ早く、今すぐにでも対策(の検討)を始められた方が良いかと思います。

というのは、

試験の難度は全体的に見れば首都圏ほど高難度ではないかもしれませんが(とはいえ、それも学校によるところが大きいと思います)、
私立中高一貫校の場合であれば、入試問題の出題範囲が非常に広く、さらには相当高度な知識が求められ、それらの出題範囲の単元を全て学ぶ(×4科目分)には、少なくとも正味2年ほどは必要だからです。

公立中高一貫校の場合も、出題内容が特殊であることが多く、思考力や応用力、読む力、書く力などを必要とする問題が多く、短期間の詰めこみ型の準備では対応できず、各能力を時間をかけて養わなければなりません。
そして何より競争率が非常に高いため、長期的な準備が必要です。

受験までに時間のない生徒さんの場合、4科目が無理ならば2科目でと、2科目受験を目的に対策されることもありますので、お考えの中高一貫校の入試に2科目受験があるようでしたら検討されても良いかと思います。

が、これにも問題点はあります。

最初から2科目受験のみを目的に受験勉強を進めてしまうと、入試直前の土壇場で志望校が変わった場合に、受験できる学校の選択肢が少なくなりかねません。

4科目の内容を含む総合問題が出題された場合に対応できないこと。
科目数を減らすことは、日々の学習の負担を減らすことにはなりますが、「少ない科目数で周りと差がつく合格点を出さなければならない=入試当日に失敗が許されない」ということでもあり、結果的にお子さんの負担になることもある、ということ。

これらの点を熟慮の上で選択すべきことには変わりありません。

まずはできるだけ早く、今考えている中高一貫校でかまいませんので、過去問と学校案内(入試の要項を含め)などを可能であれば入手し、目を通してみてはいかがでしょうか。

最終的に、受験する/しないに関わらず、もし受験するとなった場合に「何が、どれだけ必要か。」の情報を得ておくことが、娘さんのそう遠くない将来について「しっかり検討した上で、悔いなく選択できた」という納得感に繋がると思います。

家庭教師と塾のどちらが良いかについて

ジューシーミカンさまの、家庭教師一本で行くのではなく、「家庭教師でモチベーションを上げてから、塾へ移行」とお考えになった点については、とても良いアイデア!と思いました。

ただしこれには一点難点があり、お子様がこれから小4、あるいは遅くてもこれから小5になられる、という学年であれば、私も大賛成でした。
娘さんは現在5年生ということなので、その余裕は無いと思われます。

一般的に中学受験の勉強スケジュールとしては小6の夏から総復習に入っていきます。
そのため、小5の11月からの勉強開始では入試までに時間が少なく、今回の中高一貫校受験に関しては、家庭教師から始めてやがて塾にも通うという選択肢はおすすめできません。

受験するなら、塾一本かと思います。

なぜ塾の方がおすすめなのか、という点を、家庭教師と比較してお話ししたいと思います。

家庭教師には、「マンツーマンで生徒ひとりひとりのレベルや速度に合わせて親身に教えてくれる」というイメージがあるでしょう。
もちろんそれは家庭教師の大きなメリットなのですが、それゆえに今回私は「塾」をオススメするのです。

大きな理由として、3点あります。

①家庭教師の実力は個人差が大きい

子供の成績が伸びるかどうかは、先生個人の力量(各教科の指導力や、生徒さんを良い意味で刺激しモチベーションを維持する力)が最重要ですが、世の中の家庭教師の質は玉石混交です。

指導要領やカリキュラムがある程度決まっている塾の方が、個人の指導能力に差があっても、多少カバーできると思います。

また私立中学受験の場合は、試験出題内容と義務教育の内容とがかなり異なるため、各科目の専門知識に加えてセンスと呼ばれる部分が必要です。

4科目全てを教えられる先生は稀です。逆に中学受験家庭教師で4科目指導可能を自称するような方がいる場合は、むしろ気をつけなければなりません。
つまり、家庭教師で4科目全ての対策を最初から最後までやる、というのは現実的ではないということです。

そして、教師の選び方についてもう一つ。学歴は指導力とは別次元ですので参考にはなりません。「自分がわかる」と「他人によくわかるように教えることができる」は違うからです。

たとえばの話ですが、大多数の東大生には、53-26を解くのが理解できず泣きたくなるお子さんの気持ちはわからない。異星人のように見えてしまうという話を聞いたことがあります。

(もちろん、すべての東大生が子供の気持ちに理解できず、指導スキルが悪いという話ではありません。)

学歴提示はあくまで、顧客に安心感を与えられる、具体的には、高学歴=指導力や指導レベルが高いと思ってもらえるだろう、という理由によるものです。

頭に置いておかねばならないのは、良い先生とは、学歴によって決まるものではなく、指導者としての適性や熱意によって決まるのだということです。

わからない子の気持ちや、新しいことを学ぶのにエネルギーを使わなければならない立場(お子さん)の気持ちを理解できない・寄り添えない先生を選んでしまうと、全くためにならず、逆に時間とお金とエネルギーの浪費になってしまうということです。

②塾をペースメーカーとしてうまく活用する

個人指導もそうなのですが、家庭教師のようにマンツーマンの指導は、生徒同士で成績を並べて競争するということがない分、中だるみに陥りやすい傾向があります。

「個人の速度に合わせてもらえる」は裏を返すと、「マイペースすぎる学習進度になってしまう」ということです。

小さなお子さんは特にそうです。(高校生くらいになってくると、周りが見えるようになるので、自己管理ができるようになり、そのような心配も少なくなってくるのですが。)

そして同じく、競争相手がいない・比較対象がないという理由から、「自分は受験するんだ」という自覚や、成績や、残り日数の少なさ、迫りくる入試日に対して危機感を持つことが難しいようです。

もちろんお子さんにとっては人生初となる入試ですから、事の重要性を想像できなかったり、受験生であることを自覚できなかったり、というのは当然のことでして、それは責められるべきことではありません。

子供が小学生のうちは、「周りのみんなも頑張っているから、自分も頑張らなきゃならない気がする!」と自覚できるような、日々刺激を受けられる環境を用意する方がよいでしょう。

「家庭教師にお金も時間もかけたけれども、入試当日までに全然対策が間に合わなかった!」という事態を避けるためにも、塾を選択する方が良いと思われます。

③塾には入試・学校についての豊富なノウハウがある

塾でも家庭教師と同じで良し悪しはあります。
ただ個人の先生と比較して、これだけは大きな差だなと感じるのは、持っている情報量の差です。

組織力がある分、学校側が開催する塾対象説明会などで入試情報を集めたり、業界から流れてくる情報を集約したりして、最新の情報をデータベース化できているのは塾の強みです。

個人ではそのような大きなことができません。長年塾講師をしていらしたような指導歴の長い家庭教師の場合は、経験という名の肌感覚で対処していますが、そうできる先生は稀だし、探すのが大変でだし、高額になります。

そうであっても、1人でやれることには限界があります。苦手な単科目の個人指導などには非常に向いていると思いますが、中学受験全科目指導および入試対策などには向かないのではないか、と私は思います。

また家庭教師の場合、常に一対一で顔を突き合わせるだけに、お子さんのモチベーションを上げるには、先生の人柄や相性が重要になってきます。良い先生と出会えるまでに先生を何回も変えなければならないことがあります。

以上のような理由から、私としましては今回は、家庭教師よりも塾をおすすめいたします。

頂いたご相談内容からしますと、受験する場合は入試までに時間がなく、引っ越された先ということでお住まいの地域の学校情報の入手も難しそうでしたので、これらを総合的に判断した結果、特に塾をおすすめしたい、というものです。

ただ、最寄りの塾さんの評判などもあると思いますので、一概には言えない部分もあるかと思います。一般的に比較検討した場合の話として、お考えくださいませ。

なお、私は東京・神奈川の私立中学受験を主に担当しておりました。家庭教師をしていた時代に深く反省したこともありました。そのような経験を元にしたものであることをあわせてご了承くださいますと幸いです。

公開日:2019.12.04

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