【中学受験】入試本番まで残り二か月。突き進むなら今何をするべき?|#中学受験相談室Vol.6

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今回は、お子様の第一希望が慶應SFCで、英語受験を検討している親御さんからの相談です。

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相談内容|入試まであと少し、このまま突き進んで大丈夫?

ざわざわ森のガンコママ
ざわざわ森のガンコママ

日能研に通わせている6年女子の保護者です。6年生の前期までは公開テストで毎回60以上あり平均偏差値は64でした。

ところが夏休み後から徐々に成績が下がりはじめ、前回の57から今回初めて偏差値が50になってしまいました。

志望校は英検2級を取得している事から第一希望はSFC、第二希望を広尾学園SGにしています。

入試本番まで残り二か月という時期でどうすればよいのかわかりません。無謀かもしれませんが志望校はできれば変えたくありません。

しかしもっとランクを落とすべきなのか、このまま突き進む場合、今から何をすべきなのかご教授頂ければ幸いです。

どうぞ宜しくお願い致します。


アドバイザーからの回答


志望校の傾向と現在の学力との比較方法について

既に12月になっていますので、志望校の傾向と現在の娘さんの傾向が合っているか見ていきたいと思います。
ここでは模試の結果は使用せず、実際の試験で出る分野、つまり過去問のみで「向き」「不向き」をチェックします。

慶応SFCが英国算、広尾SGが四科として、両方とも全科目の一回分の過去問を解いてください(既に解いてあればその結果を使用してください)。

広尾について

広尾の場合は最低合格点の公表がありますので、二ヶ月後に最低合格点をとるためには何が不足しているか?を調べることで、綿密な計画をたてることが可能です。

まずは、声の教育社が出している広尾の過去問には合格最低点が載っていますので、その年度の合格最低点に達しそうか?を確認します。

例えば2019年の広尾SGの合格最低点は219点で、合格者平均点は230.5点。
国算が両方とも8割、社理も7割(50点中34~35点)となっています。

娘さんの結果を確認して、合格者平均に達していない科目があれば、間違えた問題や取れなかった問題を調べて、どんな分野のどんな問題で、何点だったのかを書き出します。

そのうち、本番までにできるようにはならなそうな問題を捨て、最終形が国算で85%、社理で80%になるような点数に調整します。
(本番は実力が発揮できないことが多いので、少し高めに設定するのと確実な合格に繋がります。)

もし、合格者平均どころか受験者平均にも遠い場合は、基礎的な問題を落としていないか確認してください。
基礎的な問題をとれたものとして、合格者平均に近くなるかを計算してみてください。

基礎的な問題を確実に取れていれば合格者平均に達せる、のであれば、冬期講習からの期間を基礎固めとミスを減らすことに注力すれば合格の可能性があると思います。

逆に基礎的な問題をとれたものとしても受験者平均に達せない場合は、応用力不足ということになり、これから間に合うかは怪しいかもしれません。

広尾SGの2/1はR4偏差値(6年生の間の通年の平均偏差値)が64、2/5は62で、中学受験のこのレベル帯の応用力不足の場合は2ヶ月間で補いきれる保証ができません。

前者の、基礎問題をおさえて受験者平均に達せるケースであれば、基礎を落とさないようにしつつ、応用をもう少しとれるようにする方針で学習すると良いと思います。

SFCについて

慶応は合格点が載っていないのと、英語の問題が載っていないので、下記の点をチェックしてください。

・国語は最後の自由記述問題できちんと点数がとれそうか?
⇒記述が13点分もあるようなので、このような小論文形式の問題での過去の得点を見て、とれそうかとれなそうか判断してください。

・国語は制限時間内にきちんと解き終わりそうかも確認してください。
⇒小学生には難しい文章であることが過去問の分析にも書かれています。

・英語は2級から準1級レベルの難問ですが、過去問を入手したりどこか対策は受けたりしていますでしょうか?
⇒全体が60分で国算より比重が大きく、ライティングが20分あったりします。英語が決め手になりそうです。

参考:慶應SFC試験問題
http://www.sfc-js.keio.ac.jp/exam/file/Sample-English-Entrance-Examination.pdf


・算数では、適切に計算して処理する力が問われていそうです。
⇒過去問に取り組んだ際には時間は足りていましたか?

志望校のランクを落とすべき場合について

前段でお話した過去問の得点率や英語対策の分析の結果、二ヶ月で間に合わせるのが厳しいかもしれない…という場合もあると思います。

2/1・2/2・2/5以外はどこを受験する予定でしょうか?
それとも現在エスカレーターの途中で、落ちた場合はそのまま進学予定でしょうか?

ここからは、エスカレーターではないと仮定してお話させていただきます。
エスカレーターの場合は必要な部分だけ拾ってお読みください。

志望校の難易度と現在の娘さんの偏差値に大きく差があるため、絶対にそこに入らなければ!というのでなければ、中学受験に合格するということを考えて志望校以外の日の受験校のランクを落とすという作戦もありだとおもいます。

本人が何がイヤか?によって作戦を選んでも良いと思います。

例えば「頑張って受験勉強したのにどこも受からなかったなんてイヤ」なのか、「志望校でない学校に受かっても行くつもりはない」なのか、受験の後、本人がどうありたいか、そこを娘さんに聞くのが重要だと思います。

では、志望校のランクを落とす場合も含んだ、いくつかの作戦をご提案します。

★例1:現在の志望校に専念し、おさえ校の対策を極力減らす。
チャレンジ校:偏差値64~67帯
おさえ校:偏差値45~53帯

志望校を変えず、チャレンジしたい学校に専念する作戦です。

おさえの学校の過去問を解かず、絶対に受かるレベルのみを受けに行くようなパターンです。
ただし、志望校に落ちた場合、進学する学校が自分の学力よりも相当下のレベルになる可能性も否めません。

★例2:志望校のランクを落とし、バランスよく受験するようにする。
志望校:偏差値58~63帯
受験校:偏差値50~55帯
おさえ校:偏差値48~50帯

志望校のランクを落とす代わりに、おさえまでの間を偏差値ごとに少しずつ下げながらどこかに合格できるように配慮した受験作戦です。

志望校のランクを少し落としているので、点数も取りやすくなり、志望校の過去問を学習するのが多少は楽になるかと思います。

例えば、1日午前に志望校を受けたら、午後は頭が疲れているので偏差値が10~15くらい下の学校を受けさせて、2日目を受ける前に合格したことを知ることで自信をつけさせるということもあります。

他にも、偏差値58の学校→48の学校→55の学校→52の学校……のように、受験する学校の偏差値をバラバラにすることで「どこかに合格できるように」という作戦はよく用いられています。

この作戦であれば、自分が合格して入った学校の生徒たちとの学力差が少ないため、中学に入ってから学力差で虚しさを感じる可能性は低くなると思います。

★例3:慶応と広尾の出題傾向が違うので、チャレンジ校を片方に絞った上でバランス良く受験するようにする。
志望校:慶応か広尾どちらか
受験校:偏差値58~63帯、偏差値55帯から1つずつ
おさえ校:偏差値48~50帯を1つ

現在は第一志望・第二志望共に第一志望並みのランクなので、学習の負担はかなり大きいと思います。

また、広尾の国語の記述が説明記述タイプなのに対して、慶応の記述は小論文タイプなので、
もし記述が苦手である場合は対策が真逆になってしまい負担が大きいです。

ですので、このパターンでは、広尾か慶応か、娘さんの得意な傾向に近い方を第一志望として、
そこから下に偏差値5ずつくらいずらしていってバランスよく受験するという作戦です。

このパターンの一番の難点は、志望校と受験校の両方の過去問を対策する時間がどれくらいあるかというところです。
どっちつかずになる可能性もありますので

1. 志望校への思い入れがどれくらいあるか、
2. 中学受験に合格することはどれくらい重要か、
3. 入る学校がどのレベルなら許容できるか、


娘さん本人がこの3つの質問にどう答えるかで今後の方針を変えると良いと思います。

なぜこんなに「娘さんの気持ち」や「受験の後」の話をしているかといいますと、中学高校6年間通った学校の影響は、大人になってからも強く出るからです。

あの頃は楽しかった、気の合う仲間がいた、学力が近くてわかりあえる人たちがいた、先生の教え方が合っていた、必死にならなくても心地よく暮らせる場所だった、などなど…なるべくポジティブな良い印象の6年間になってほしいと思います。

第一志望と試し受験しか受けなかった子が、試し受験しか受からず中学3年間を片道2時間半の通学で苦しんで過ごし、学校に馴染めず、高校受験したケースを担当したこともあります。

是非、娘さん本人が志望校に対してどう思っているか、中学校に入った後どう過ごしていきたいかも含めて、受験の作戦を考えてみてください。

偏差値の急落について

最後になりますが、模試の偏差値が落ちていることについてお話させていただきたいと思います。

まず、夏休みを挟みますと全体のレベルが上がるので、4月頃に好成績だった子の偏差値が落ちることはあります。

娘さんの算数が一番良い例だと思います。

62前後から60前後ですので、これは妥当な変動です。本人が下がったのではなく、周りが上がったことによる影響だと思います。

それでも5くらいだと思うので、10近く落ちている場合は、

・本人の精神面に影響が出ている
・みんながとれているような基礎問題を落としている
・模試の当日に不調になっている


などの可能性があります。

個人的に一番不安なのは「国語」です。

9月以降偏差値53程度で安定してしまっているので、公開模試の各回の「正答率表」を印刷し、正答率の高い問題で落としている問題はないかをきちんと分析することが大切です。

基礎問題を落としていなくて応用的な問題でとれていない場合は、その問題の答えはここにあったけど見つけられなかった、というような復習で済ませていないかも確認してください。

その問題の答えがここにある、ということをどうやったら見つけられるのか?という理屈の部分を復習するように促してください。

そして、もう12月ですし受験がいよいよ近づいてくると思います。
できれば1月に試し受験をするならば、絶対に受かりそうな易しい学校を選択し、自信をつけさせてあげてください。


長くなってしまいましたが、少しでもお役に立てれば幸いです。

公開日:2019.12.20

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