聖園女学院中学校の魅力(私立中学校 file.20)|#中受ラジオの学校紹介

中学受験学習相談ラジオ(#中受ラジオ)は、中学受験生を持つご家庭のお悩みにお応えするネットラジオです。#中受ラジオ vol.22 「私立中学校のご紹介 先生からの1分間メッセージ」では、聖園女学院中学校(神奈川県藤沢市)をご紹介しました。

(#中受ラジオ vol.22はこちらからお聴きいただけます)

このインタビューは、聖園女学院中学校さんの1分間メッセージをもとに、お聞きしたお話を「編集後記」としてまとめたものです。ラジオ番組内ではお伝えしきれなかった聖園女学院中学校さんの魅力を皆さまに感じていただければと思います。

聖園女学院中学校・教頭の下里先生
1分間メッセージをお話いただいた教頭の下里先生


愛され支えられ生かされていることを知る

―― 1分間メッセージでは「皆さんは自分のどこが好きですか。またお友達のどこが好きですか。まだそれをみつけていない方、聖園女学院で先生とお友達と一緒に見つけませんか」「自分の好きなところを見つけたら、それを磨き、将来社会で役に立つよう、お勉強も運動もボランティア活動もしながら育てていきましょう」と語りかけておられたのが印象的でした。

一人の存在は、必ず一つの貴い使命(ミッション)を持っている――私たちはそう信じています。小学生の時からご自身の使命に気づいているお子さんは少ないと思いますが、ご自身やお友達の好きなことや得意なこと、何に関心があるかなどに目を向けると、小さな発見がいくつもあると思います。小さな気づきを積み重ねること、それらを磨くこと、そして互いを認め合うこと――本校の教員は、こうした体験を通じて生徒一人ひとりが自身の使命(ミッション)を見つけ、次のステップへと踏み出すための支援をする姿勢を大切にしています

―― 先生方の役割は「教え導く」というよりも「支援をする」なのでしょうか。

神の前では、生徒も先生も平等です。私たち教員は、教科の知識等については「先生」として教えますが、人として大切なことはやはり生徒自身に見つけていってもらいたいと考えています。大切なのは互いの尊厳を重んじること、そして尊敬し合うこと。私たち自身、生徒たちとともに歩きながら、対話をしながら学び続けておりますので、時には教員が生徒の生き方から学ぶこともあって当然だと思うのです。

聖園女学院中学校・校長のカルマノ先生
校長のカルマノ先生と生徒さんたち(写真提供:本校入試広報部)

―― 多感な思春期にある生徒さんには悩みも多いと思います。そうした生徒さんたちに接する上で、特にどのようなことに気をつけておられますか?

傾聴、つまり「相手を尊重し、相手のために聴く」姿勢を大切にしています。まずは、生徒の語る言葉にじっと耳を傾けることに集中し、その後、生徒自身が自分の中にある言葉や答えを引き出していけるよう、生徒の考えを整理するお手伝いをするつもりで声をかけています。

生徒自身が自分の声に耳を傾ける時間も大切にしています。本校では授業や集会などが始まる前には必ず黙想の時間を設けております。1回あたりわずか1~2分なのですが、心と体をリセットして次の活動に臨む準備を整えるこの時間はとても良かったと、卒業生たちも振り返ってくれています。

―― 聖園女学院に入学した生徒さんは、自分は愛されている・大切にされていると感じながら、落ち着いて自らの思考と向き合っていくことができるのですね。

そのように願っております。人は誰もが神に愛されており、生まれてきただけで100点満点の存在であること、そして、自分が多くの方々のさまざまな愛によって支えられ生かされていることに気づくことは、自分とまわりの人々を大切にし、より良く生きていくための第一歩です。これらの「愛」を伝えることこそが、創立から73年、変わることなく継承し続けてきた本校の教育の本質なのです。

聖園女学院中学校のチャペル
 チャペル(写真提供:本校入試広報部) 

互いを信頼しともに成し遂げる喜びを知る

ーー 学校では先生方から学ぶだけでなく、友達から学ぶことも多いと思います。生徒さんが友達との人間関係や信頼関係を育んでいくための工夫として、どのようなことをされていますか?

たとえば、中学1年生と2年生が参加する「プロジェクトアドベンチャー研修」では、信頼すること・信頼されることの大切さと、そこから始まるより良い人間関係の築き方を心と体で体験していきます。

プロジェクトアドベンチャー研修
プロジェクトアドベンチャー研修(写真提供:本校入試広報部)

―― この写真は何をしているところなのですか?

つま先をくっつけ合いお尻をつけて座った状態から、手をつないで一斉に立つというワークをしています。実はこのワーク、お互いを信頼して体重をかけ合わないと立つことができないのです。

―― 互いを信頼する大切さを、まさに体で学ぶことがきるのですね。

小学校とは異なり、中学ではやはり互いを知らない人同士が集まります。そこでさあみんなで語り合いましょう、コミュニケーションを深めていきましょうと言われてもなかなか難しいですよね。では実際問題としてどうすれば良いのか、その鍵のひとつは「信頼」だと考えています。人から信頼される人になりなさいとよく言わますが、そもそも自分は相手に心を開いて信頼しているのだろうか、このワークではそこが問われます。

信頼することには実は勇気が必要で、たとえば「必ずキャッチしてあげるからそのまま後ろに倒れてごらん」と言われてもためらってしまいますよね。簡単そうに見えて難しい、だからこそこうしたワークで体も使って学ぶことが効果的だと私たちは考えています。信頼関係を築く大変さを知ることで、それを一瞬で壊すようなふるまいをしてはいけないのだと生徒たちが理解できるところも、このワークの良さですね。

―― 先生にそのまま言われると「お説教」だと思われてしまうかもしれない内容を、ワークを通じて伝えることができるのはとても良いですね!他にもこのような取り組みはあるのですか?

中1から高2まで、学年ごとに6-7名のグループに分かれ、1年をかけてさまざまなテーマに取り組む「TPW(チームプロジェクトワーク)」も学びの機会となっています。このワークでは、チームメンバーを敢えて無作為に選ぶことで、必ずしも仲良しではない、場合によっては波長が合わない同級生とともに、1つのテーマのもとで作品を作り上げるという経験を積むことができます。

このワークでは学内での優勝者はTwice Award*の全国大会に出場し、グランプリを取ったりすることもありますので、生徒たちは情熱を傾けて作品を作っています。もちろんそうした結果も尊いことではありますが、私たちは、作品の出来と同じかそれ以上に、生徒たちがその制作過程で経験する問題点、たとえ波長の合わない同士であったとしても皆で気持ちを揃えて様々な問題も乗り越えていくという体験、失敗から学んで再チャレンジすることなどを大切な学びの機会ととらえているのです。

*Twice Award: チームで調査、考察、表現によって課題に取り組むTwice Planの各成果を全国の中高生が競う大会。

チームプロジェクトワーク
チームプロジェクトワーク(写真提供:本校入試広報部)


外の世界へと踏み出し、得た学びを活かす

―― 聖園女学院は2019年度より「踏み出す人に」を教育目標に掲げておられます。愛に支えられていることを知り、人を信頼すること・信頼されることや、友達と協力して困難を乗り越えることを学んだ生徒さん達に、次の段階として、外の世界へと踏み出していって欲しいとお考えなのですね。

聖園女学院中学校の学校案内
 出典:本校学校案内

本校の中では、生徒たちは大きな愛と安心感に包まれて過ごすことができますが、そこに閉じこもったままで見つけることができるものにはやはり限りがあります。生徒たちには、外の世界へと一歩踏み出し、人と出会い、出会うことによって自分自身を、自分の使命を発見していって欲しいと願っています。

外に出ることで、学校の中にいる時には気づかなかった自分の良さや関心に気づくこともあるでしょうし、自分とは異なる環境で育った方、異なる環境にある方々と触れ合うことで自分の学びや想像力の不足に気づくこともあるでしょう。それらはすべて、新たな学びへのスタートとなります。

―― 新たな学びへのスタートとなる経験には、たとえばどのようなものがありますか?

中学3年時のニュージーランドへの留学や高校1年時のカナダでの海外研修で、学びへの意欲を掻き立てられる生徒は多いです。

中3では毎年15~20名が留学するのですが、5つの学校に分かれますので1校あたりの人数は3~5名の小人数。期間は2か月。日本人同士で固まることもできませんし、現地の学校の授業にいきなり放り込まれ、住まいはホームステイですから、生徒たちは否応なく英語の波に飲み込まれます。帰国した生徒にノートを見せてもらうと、それはもう、こんなに勉強したの?と驚くぐらいに学んでいます。

ニュージーランド留学
ニュージーランド留学(写真提供:本校入試広報部)

歴史も数学も何もかも英語で学び、わからないことはクラスメイトに聞いたりしていくうちに、生徒たちは、英語を「何かことをなすためのツール(道具)」としてみるようになりますし、英語を使って何かをしたい、海外で働きたいといった気持ちを強く抱くようになります。帰国後も、そのために今できることはなんだろう?と考え、MEA(Misono English Academy)に通ったり、英検の級を上げるように努力したり。そんな生徒が多いですね。

――MEA(Misono English Academy)とは何でしょうか?

ネイティブの教員が昼休みと放課後に常駐し、国内にいながら留学しているような活動ができる教室です。ほぼ1年中オープンしているお部屋で、先生方もとてもやさしいので、先生に会いたいから、一緒にお弁当を食べたりカードゲームをしたりしたいから、という理由でMEAを訪れる生徒も多くいます(笑)。

MEAに関して、最近嬉しいことがありました。この部屋は日本語禁止なのですが、ネイティブの先生がちょっと席を外した時などにはつい日本語で話して話してしまう生徒もいるのだとか。ですが最近では、お昼休みにいつもMEAを訪れる高校1年生の生徒たちは、ネイティブの先生がいてもいなくても、ずっと英語で話し続けているのだそうです。1年間留学をしてきた生徒が、英語の力を落としたくないから英語で話し続けていること、そしてその相手をして英語で話し続ける生徒が増えていること、どちらも素晴らしいですね。そんな輪が広がっていることが、最近の英検や大学合格の実績、あるいはプレゼンテーション能力の向上などに表れているのではないかと思います。

MEA(Misono English Academy)の風景
MEA(Misono English Academy)の風景 (写真提供:本校入試広報部)


聴く力がある子が大きく伸びていく環境

―― 愛されること、愛することを学んだ上で、外の世界へと挑戦し、戻ってきて自分の目標のために学び続ける…聖園女学院にはアクティブな生徒さんが育っているのですね。

本校には昔から看護師さんや薬剤師さんになりたいという生徒が多かったのですが、最近では、同じ看護師さんでも「海外で働きたい」とか、アメリカで映画を作りたい、国連で働きたいとか、日本を超えたフィールドで活躍することを見据える生徒が増えています。

ニュージーランド留学から帰国して「勉強は与えられてするものではなくて自分で見つけてしていくものなんだということがわかりました」と語ってくれた生徒もいました。外の世界で得たものをこれから自分にどう活かしていくのか、その部分の質がよりダイナミックなものへと変わってきていることを感じます。

―― 聖園女学院は、入学した生徒さんが積極的に変わっていく、自分のやりたいことが見つかっていく、そんな学校なのでしょうか。

その点は本当にそうだと思います。やはり女子校ですので、生徒会や部活、学校行事などをリードするのはすべて女子生徒です。そういった先輩方を身近なロールモデルとし、自分自身も様々な役割を引き受けていくことで成長しやすい環境だったという話は卒業生からもよく聞いています。

―― こんな生徒さんは特によく伸びていく…といったタイプはありますか?

私自身がここ数年強く感じているのは「聴く力がある子は確実に伸びる」ということです。相手に、まだ知らない世界にも興味を持つ。先生方や友達が自分の知らないことを話している時も、それは自分には関係ないわとシャッターを下ろしてしまうのではなくて、自分が知らない世界がここにある、ゾクゾクしちゃうな、もっと話を聞きたいなと好奇心を持ち、もう少し知りたいから図書館に行こう、家に帰って両親に聞いてみよう――そんなふうに考えて行動する。そんなお子さんは6年間で大きく成長することができます。

もちろん、受験生の皆さんはまだ小学生ですから、小学生なりの「聴く力」で構いません。好奇心と聴く力を持ったお子さんは、聖園女学院に合っていると思いますよ。ぜひ一度学校へいらしてみてください。

―― 本日はありがとうございました!



追記:
本校では今年から放課後学習支援を開始しています。事前申し込みをすることで、最終下校時刻より遅くまで自習室に残って勉強をすることができる「自習支援」、受験指導の専門家が高校1年生以上向けの講座を開講している「受験支援」を受けることができます。

放課後の自習風景
放課後の自習風景(写真提供:本校入試広報部)

追記2:
本校の学校行事で人気のあるもののひとつが、クリスマスタブロです。イエス・キリストのご降誕の場面を絵にして救い主を送ってくださった神の愛をたたえ、その喜びを聖歌で表現していきます。生徒さんが聖書に登場する人物になりきり、宗教音楽をバックに聖書朗読にあわせ無言で演じることで美しい「絵」を描いていきます。

クリスマスタブロの一場面
クリスマスタブロの一場面(写真提供:本校入試広報部)

追記3:
部活動の中で特に有名なのは、弓道部。高校生は関東大会や東日本大会、中学生は全国大会出場の実績を持っています。

聖園女学院中学校 弓道部
弓道部(写真提供:本校入試広報部)

公開日:2019.12.25

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