我が子も中学受験するかどうか悩む親御さんにとって、中学受験をした場合のメリット、デメリットは気になるのではないでしょうか。
本記事では、そのメリット・デメリットについてまとめました。両者を参考にして、ぜひ中学受験をするかどうかの判断に活かしてください。
目次:
中学受験とは
自宅の校区になっている中学校ではなく、私立の中学校や国公立の中高一貫校に進学したい場合は、「中学受験」をしなければなりません。「中学受験」が盛んなのは都市部に多く、特に都内の小学生たちはかなりの人数が受験生になっています。
まだまだ遊びたい時期に受験勉強をしてまで入学したい学校があるということは、ある意味良いことですが、相当頑張らないといけません。
また「中学受験」は「親子の受験」と言われるように、親も一緒になってたたかう必要があります。
「中学受験」の勉強を始めるのは小学4年生が最も多く、家での学習や塾の利用などをしながら、3年間の長い期間を勉強に費やすことになります。
では「中学受験」のメリット・デメリットをみていきましょう。
中学受験のメリット
私立中学の場合、各校独自の「建学の理念」や「教育理念」の中で学習できることや、6年間の間に高校受験をする必要がないので、その分部活動に力を入れることもでき、充実した学校生活を送ることができます。また受験の際には志望校選びのために偏差値を上げる努力をしているので、入学後は同じレベルの友達を作ることができ、友人関係も良好になる可能性が高いです。
そして最大のメリットは難関私立大学や、国立の難関大学への合格率が上がるということです。
特に中学校から大学までエスカレーター式に上がっていける学校なら、推薦で入学できるなどの特典があるため、将来大学受験で苦しむことはありません。
私立の中学校の場合、文科省の指導要項に沿った学習をしなくても良く、各校独自のカリキュラムを使って学習できるという点も魅力があり、体育系に力を入れたり女子校なら礼節を重んじる授業が取り入れられたりという風に、中学校のカラーを前面に出した教育が受けられます。
それが勉強だけでなく人間性の成長に大きく役立つので、中学受験をしてでも入学したいといった魅力になります。
さらに私立中学の場合、留学のチャンスもあるので、希望すれば海外での生活を謳歌することも可能です。
中学受験のデメリット
次にデメリットですが、遊びたい盛りの小学生に長時間の勉強をさせるのは、側から見ていても辛いものがあります。学校と塾と家での学習が毎日のように続けば、子供はストレスのやり場がなくメンタル面が心配になってきます。
それも年単位のことならば、どこかで心が折れてしまうことも考えられます。
また勉強に明け暮れていると、自然と友達とも疎遠になっていき、気がつくと「ひとりぼっち」になっていたなんてことにもなります。
そしてなんとか頑張り続けて無事、志望校に合格しても、入学してみたら「思っていたような校風ではなかった」とか「大学まで楽勝」というような甘いものではなかったなど、ガッカリするケースもあるようです。
クラスメートは当然知らない子が多いでしょうし、性格的に内向的な子ならなかなか声をかけられないといった状況にもなりやすいと思われます。
親にとってもデメリットはあります。それは公立の中学と比べると圧倒的にかかるお金が高く、年間の授業料だけで100 万円超えのところも珍しくありません。
そのほかに施設費や教科書代などを考えると頭が痛くなりそうです。
それでも子供の為になるのならなんとか頑張ろうと思いますが、受験が終わった解放感から全く学習せず、落ちこぼれになってしまうこともあります。
そんなことになったら親はやりきれない気持ちになりますし、子供に対する接し方も変わるかも知れません。
これではのびのびとした学校生活ではなく、やる気のない学校生活になり、当初描いていた将来の夢はどんどん遠のいてしまうことになります。
他にもママ友とのお付き合いにもお金と時間が取られるので、とてもじゃないけど続けられないといった親御さんからの声を聞くケースもあります。
まとめ
「中学受験」が本当に必要かどうかまず親子で考え、必要だと判断したならば親は一生懸命子供の応援にまわらないといけません。そして共同作業をしていることを自覚し、子供のモチベーションが下がってきたと感じたら話を聞いてあげたりして、寄り添ってあげましょう。
また定期的にメリット・デメリットを再確認し、世間体のために「もう後には引けない」と思っていないかどうか自分に問いかけてみてください。もし思い当たる節があるなら、もう一度初心に戻って考える必要があります。
そして晴れて志望校に合格し、楽しい学校生活が送れるようになったら、この「中学受験」は成功だったと言うことができるでしょう。
公開日:2019.12.31