鎌倉学園中学校の魅力(私立中学校 file.22)|#中受ラジオ の学校紹介

中学受験学習相談ラジオ(#中受ラジオ)は、中学受験生を持つご家庭のお悩みにお応えするネットラジオです。#中受ラジオ vol.24 「私立中学校のご紹介 先生からの1分間メッセージ」では、鎌倉学園中学校(神奈川県鎌倉市)をご紹介しました。

(#中受ラジオ vol.24はこちらからお聴きいただけます)

このインタビューは、鎌倉学園中学校さんの1分間メッセージをもとに、お聞きしたお話を「編集後記」としてまとめたものです。ラジオ番組内ではお伝えしきれなかった鎌倉学園中学校さんの魅力を皆さまに感じていただければと思います。
鎌倉学園中学、広報の吉村先生、田中先生
1分間メッセージをお話いただいた広報の吉村先生、田中先生

文武両道、自主自律で多様な個性を伸ばす

―― 鎌倉学園と言えば、高校の野球部や剣道部、陸上部などの活躍が有名です。中学校に入学する生徒さんも、スポーツの得意なお子さんや活発なお子さんが多いのでしょうか?

本校のモットーは「文武両道」ですが、武はスポーツだけを指すのではなく、勉強以外に打ち込めるもの全般を指します。ですから、本校では運動部だけでなく文化部の活動も盛んで、たとえば弁論部や鉄道研究同好会、考古学部などは全国大会の常連でもあります。どの部活動・同好会にも、自信を持って「これが好きなんだ」という生徒たちがいる、多様な個性が集うのがカマガク(注:鎌倉学園のこと)らしさだと私たちは思っています。

―― まさしく学校パンフレットの表紙のような雰囲気なのですね! カマガクに向いているのは、自分の好きなことに自信があるお子さんなのでしょうか。

鎌倉学園中学校のパンフレット・カマガク
本校学校パンフレットの表紙


「自信を持っている」までいかなくとも良いのですが、カマガクでこれをやりたい!という目的や、何かに没頭したいという思いを持っているお子さんが生き生きと過ごせる学校だと思います。逆に言えば「大人が敷いたレールに乗っていきたい」というタイプのお子さんには向かない学校かもしれません。

―― レールは、敷かない。その背景にある考え方を教えていただけますか?

建長寺にゆかりを持つ本校は、禅宗の教えである「自主自律」――自ら考え、自ら学ぶ姿勢を尊重しています。ですから、お尻を叩かれて何かをする生徒ではなく、自分で積極的に、勉強なら勉強、クラブならクラブの活動を、メリハリをつけてやっていける生徒を理想としていますし、私たち教員もそうした方針のもとで生徒たちにも接しているのです。

建長寺 外観
本校の隣は建長寺です

中だるみ防止には数学の基礎徹底が有効

―― 理想的ですね…!カマガクの生徒さんは、中学の時からそんなふうにバランスをとって勉強にも部活にも積極的に取り組んでいるのですか?

そうです…と自信をもって申し上げられれば良いのですが、残念ながらそうではないケースも多々あります。何しろ自分の好きなことだけは一生懸命取り組むタイプの生徒が多いものですから、ついついクラブ活動に熱を入れすぎてしまったり、好きな科目だけを勉強したりしがちで(笑)。

―― 完璧ではないと聞いてむしろ安心しました(笑)。そんな男子生徒さん達を伸ばすにはどうすれば良いのでしょうか?

好きなことを徹底的にやらせるのもひとつの方法だと思います。そういった生徒は好きなことに没頭する中で自信をつけて、6年間の後半に成績を伸ばしていくことも多いですよ。

―― 後半で成績を伸ばせるよう、カリキュラムや授業を工夫している点はありますか?

大学受験での重要性を考えますと、数学に強くなっておく――少なくとも苦手意識を持たないようにすることはとても重要です。

本校の数学は中1・中2の2年間で中学の課程を修了しますので、まずはこの2年間でしっかり基礎を身につけること。そして中3、つまり高校課程に入る最初の1年間でつまづかないようにすること。これらができれば、高校からの成績アップも十分見込むことができます。そこで、中3からは数学の授業をすべて習熟度別にし、特に基礎クラスの指導を充実させています。

鎌倉学園中学校 主要教科6年一貫カリキュラム
主要教科6年一貫カリキュラム(出典:本校学校パンフレット)


―― 数学が得意な生徒さんをさらに鍛えるというよりは、むしろ数学が苦手なお子さんへの対応を充実させるという考え方なのですね。

数学が好きで得意な生徒は自分でどんどん問題を解きますし質問にも自分から来ますから、教員は様子を見ながら適切なサポートをしていけば良いのです。でも、数学の授業についていけなくなった生徒は宿題の提出や家庭学習がおろそかになり、それがきっかけで中だるみに…となりやすいので、早めのフォローが大切になります。

―― 基礎コースの宿題の提出率は上がりましたか?

上がりました!やはりちょっと頑張ればわかるぐらいの内容だとやる気が出るようで、必死になってやってきますよ。

ゆるやかな連携の中で男子の成長を見守る

―― 「自主自律」という言葉から、カマガクさんでは学習面のサポートはあまりないのではと思っていましたので、数学基礎コースの充実についてお聞きして少し意外でした。

段階的に手を放していくのがコツだと考えています。
本校では、中1・中2の間は、学習習慣を確立する時期ですので、宿題の量も補習も追試も結構多いんです。そして、中3~高1では我々教員もだんだん手をかけないように、距離を置くように心がけて。大学受験体制に入る高2・高3では独り立ちして自分でやっていけるように。そんな考え方で指導をしています。

―― 段階的に手を放していく、というのはとても現実的ですね!ところで、親御さんのお声という意味ではいかがでしょう?「うちの子はクラブばっかりで…」といったご心配の声はあがりますか?

そういうお声もありますよ。ただ、成績が心配な状態にあるお子さんの多くは、宿題を出さなかったり補習に来なかったりという状態になっている場合が多いですので、まずはそこを保護者のかたと協力して整えていくと改善に向かうことが多いです。

そして、もうひとつ。本校の場合、そういったお悩みを保護者さん同士で解決していることも多いのはひとつの特色と言えるかもしれません。

―― 保護者さん同士で。

そうなんです。カマガクは伝統的に保護者さん同士の結びつきが強く、PTAの地区会でよく集まっておられるのですが、そういった場で中1生のお母さんが「うちの子はクラブばっかりで勉強しなくて困っているんです」といった不安を打ち明けると、中3・高1のお母さん方が「うちもそういう時期があったのよ」と口々に話してくれるといったことがあります。

クラス単位でも、中1の間は1学期に1回茶話会を開くのが恒例になっているようで、そこで「おたくも野球部なんですか?」のような感じで保護者さん同士が仲良くなって、楽しく過ごすようになったり。そういった場でお子さんの学校での様子を知って安心される保護者さんも多いようです。私たち教員も保護者さんの集まりによく呼んでいただいています。

―― 保護者さん同士の情報交換があり、先生方と保護者さんの距離が近いのであれば、みんなで連携してお子さんを見守っていくことができそうですね。生徒さん同士の関係――たとえば部活を通じてお子さんが成長する部分も大きいのでしょうか。

それはもちろんです。入学したばかりの頃はちょっとだらしなかったり、自分のことができなかったような生徒も、クラブ活動の場ではちゃんとふるまえるようになっていく。教員よりも先輩の影響力のほうが大きいんだろうなと思うことは多いですね。

鎌倉学園中学校 パンフレット
本校の学校パンフレットには保護者さんも登場しています

行事経験の積み重ねで人間力を養っていく

―― 1分間メッセ―ジの中で「恵まれた学校環境の中で、生徒たちは日々授業や追試、クラブ活動に励み、加えて、理科教室や林間学校、農村体験などの多彩な行事に積極的に取り組むことによって、激動の21世紀を男らしく生き抜くことができる人間力を身につけることができます」とのお話がありました。授業、追試、クラブ活動についてはすでにおうかがいしましたので、次は”多彩な行事”についてお聞かせいただけますでしょうか。

本校では、特に中学の間は「行事の合間に授業をやっているんじゃないか」というぐらい行事があるんです。日々の学習では日帰りの校外学習も多くて。

―― 校外学習が多いと先生の引率が大変ではありませんか?


現地集合なので大丈夫です。そして、当日は必ず「すみません、電車に乗り遅れて30分遅刻します」という生徒が出てきます(笑)。

―― それは想定の範囲内なんですね…(笑)

はい。そういった生徒が出てくるのはわかっていますが、あえて現地集合を続けています。中3の京都での研修旅行も――最近は多くの学校さんがタクシーを使うのですが――本校は公共交通機関のみです。フリー切符を渡してこれで行って来い、食事も全部自分たちで場所を探して食べて来いと。

そうすると、当然、時間内に帰って来ることができないグループも出てきますし、財布を落とした、携帯電話をなくした、おみやげを電車の中に忘れたという生徒も続出します。でも良いのです。自分たちで決めて行動した経験からは、生徒たちはより多くのことを学ぶことができますので。

本校の行事には、廃村になった山奥の村に行って自分たちで風呂をわかしたりご飯を作ったりするものや、農村に宿泊して農家の方々のお手伝いをしたりといった一風変わったものもあります。そういった場所では当然スマホも使えませんので、行く前は「いやだ」「そんなの耐えられない」と文句を言う生徒もいるのですが、そんな生徒に限って、行ってみると完全にハマってしまうということもしばしばあります。

こうして、一つひとつの行事が終わるたびに、生徒たちは強い達成感を得つつ、成長していきます。そのような経験を繰り返すことで、生徒たちには学力に見合った人間力をつけて欲しい。私たちはそう願っているのです。

鎌倉学園中学校 パンフレット
学校パンフレットにはびっくりするぐらいたくさんの学校行事の写真が…!

古き良き伝統を守りつつ、新たな100年へ

―― 1分間メッセージでは「2021年に創立100周年を迎えます」とのお話もありました。100周年に向けてこんなふうに変わっていく、という部分はありますか?

もちろんICT環境が整いましたので、これを活用してより効率的・効果的な授業を作っていこうという取り組みや、土曜日の「鎌学セミナー」で英・数・国の発展的な内容を扱ってみたり、そういった工夫は日々していきますし、実際に進めているのですが、大きく変わるかと言われればそうでもないかもしれません。古くとも良いもの、たとえば坐禅などはこれからもずっと続けていきますし、カマガクらしさは残していきたいと思っています。

―― 文武両道、自主自律で多様な個性を持つ男子を伸ばしていく学校であり続けるということなのですね。では最後に、受験生さんへのメッセージをお願いします。

最初にお話したことと重なりますが、本当に自分の好きなことがあり、それをやりたいという気持ちをもっている生徒さんにはとても良い学校だと思います。本校では、部活も行事も多彩で、国内だけでなく海外研修でもたくさんの人と知り合うことができます。そういった中で交流を広げ、成長していって欲しいですね。

―― 本日はありがとうございました!


追記:
インタビュー終了後に、校内を見学させていただきました。

鎌倉学園中学校 パソコンルーム
「マイキーボード」持参で学校に来る生徒さんもいるのだとか…

鎌倉学園中学 生物実験室
生物実験室のキャビネットの中にはクワガタが飼われていました

鎌倉学園中学校 ホール
ホールの入り口には本校の卒業生、桑田佳祐さんの直筆メッセージが

鎌倉学園中学 グラウンド
グラウンドでは運動部が練習をしていました

公開日:2020.01.14

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